大阪歴史博物館では、平成25年8月7日(水)から9月23日(月・祝)まで、8階特集展示室において、特集展示「関東大震災90年記念 近現代大阪の地震」を開催します。
平成7年(1995)の阪神・淡路大震災まで、「大阪は地震が少ない」と常識のように考えられていました。しかし、過去を振り返ってみると、大阪は、約90年から150年おきにくり返し発生する南海地震や活断層による地震によって、大きな被害を受けてきました。そのなかでも、南海地震による被害、特に津波被害は甚大で、戦前の大阪の人々は、大きな地震が起こるたびに、津波の襲来を恐れていました。また、南海地震の発生が近づくと、内陸部において地震活動が活発化するということも分かっており、すでに、阪神・淡路大震災以降、西日本全域が地震の活動期に入ったと言われています。
このような状況のなか、地震被害を中心にして大阪の歴史を振り返っておくことは、将来の巨大地震に備えるためにも必要なことと言えます。
今回の展示では、幕末の安政南海地震から昭和南海地震までの大阪を襲った地震による被害の実態について、瓦版や写真、新聞資料などを通して紹介します。
また、本年は関東大震災から90年目にあたります。関東大震災時に大阪で救援活動に従事した様々な団体・人々の取り組みについても、当事者が残した資料を通して紹介します。
■期間
2013年8月7日(水)~9月23日(月・祝)
9:30~17:00(金曜は20:00まで)※入館は閉館30分前まで
毎週火曜日休館
■観覧料
「家族でお出かけ節電キャンペーン(7/1~9/23)」実施のため、割引となります。
常設展示観覧料 大人 540円(通常600円)、高大生360円(通常400円)
■関連事業
学芸員による展示解説
日時:平成25年8月25日(日)、9月1日(日)、9月22日(日)、9月23日(月・祝)午後2時より30分程度
担当:当館学芸員 飯田直樹
会場:大阪歴史博物館 8階 特集展示室内
参加費:無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
参加方法:当日直接会場へお越しください