第123回特集展示「なにわ人物誌 三好木屑」

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2019/03/20~2019/05/06

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第123回特集展示「なにわ人物誌 三好木屑」

大阪歴史博物館では、2019年3月20日(水)から5月6日(月・振休)まで、8階特集展示室において、特集展示「なにわ人物誌 三好木屑(みよしもくしょう)」を開催します。
三好木屑(弥次兵衞(やじべえ)、1874~1942)は、祖父の代から三代にわたり活動した大阪の指物師(さしものし)で、也二(やじ)、知孫(ちそん)の号でも知られます。二十代の頃には茶道具の収集で知られた豪商・千草屋(ちくさや)へ通い、同家が所有する茶道具の棚を詳細に調査して自身の指物製作に活かしました。また千草屋の当主であった平瀬露香(ひらせろこう)(1839~1908)の薫陶を受けて、茶道・煎茶・書画・和歌・漢詩・俳句など幅広く芸道の修養を積みました。
木屑の仕事で特筆すべきは、指物師でありながら髹漆(きゅうしつ)、蒔絵(まきえ)などの漆作品の製作に積極的に挑み、成功させたことでしょう。帝室技芸員(ていしつぎげいいん)・柴田是真(ぜしん)(1807~1891)が復活させたことで知られる青海波(せいがいは)塗や砂張(さはり)塗などの、あたかも金属のように見える漆の塗布技法などを会得し、さまざまな道具類を製作しました。しかしこれらの漆作品の製作は、木屑にとってはあくまでも「余技」でした。
本展は、昭和戦前期までの大阪を舞台に活躍した指物師・三好木屑の歩みを振り返る初めての展覧会です。

●学芸員による展示解説
日時:2019年3月30日(土)、4月29日(月・祝)
   いずれも午後2時から30分程度
会場:大阪歴史博物館 8階 特集展示室
講師:中野朋子 (大阪歴史博物館 学芸員)
参加費:無料 (ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
参加方法:当日直接会場へお越し下さい

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追加情報
時間:9時30分~17時
※入館は閉館30分前まで
休館:火曜日(ただし、4月30日(火)は開館)
料金:常設展示観覧料でご覧になれます。
大人600円(20名以上の団体割引料金は540円)、高校生・大学生400円(20名以上の団体割引料金は360円)
なお、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の方(要証明証提示)、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
問合せ先:大阪歴史博物館 TEL06-6946-5728
ホームページ
http://www.mus-his.city.osaka.jp/
所在地
大阪歴史博物館8階 特集展示室(大阪市中央区大手前4-1-32)
交通機関
Osaka Metro(大阪メトロ) 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅
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