適塾では、特別展示「生誕200年記念 緒方八重と佐野常民」が開催されます。
今から200年前の文政5年(1822)、緒方八重と佐野常民が誕生しました。
八重は夫の緒方洪庵をよく支え、良妻賢母のかがみとされています。常民が撰文した八重の墓碑には「門生を待するに、誠切なること子のごとし」とあり、適塾門下生の活躍は八重の内助の功あってのものと讃えています。しかし近年に発見された八重の書状からは、従来のイメージとは異なる人物像が浮かび上がってきました。
常民は日本赤十字の創設者として知られています。幼少期に佐賀藩医佐野常微の養子となり、大坂に出て適塾、さらには華岡流外科の合水堂に入門して医学を学びました。帰藩後は大砲鋳造や蒸気船製造に携わり、パリ万博に参加して知見を広めました。明治期には政府高官として各種博覧会を通じて産業育成に尽力するかたわら、龍池会(日本美術協会の前身)を設立し美術の発展にも寄与しました。
本展示会では、八重と常民の生涯について、適塾記念センター所蔵資料を中心に振り返ります。
ホームページ
所在地
適塾(大阪市中央区北浜3-3-8)
交通機関
Osaka Metro(大阪メトロ)御堂筋線・京阪電車「淀屋橋駅」
施設情報
開館時間:10:00〜16:00
料金:一般270円、学生140円
※小学生・中学生無料
料金:一般270円、学生140円
※小学生・中学生無料