杉本文楽「曾根崎心中 付り観音廻り」大阪公演

欧州を魅了した『杉本文楽 曾根崎心中』、大阪で凱旋公演！
2014年3月28日～30日 
近松門左衛門作の文楽『曽根崎心中』は、江戸時代に中央区道頓堀の竹本座で初演。この演目によって「心中もの」が社会現象を起こしたといわれる、近松の代表作の１つです。
この名作『曽根崎心中』に新境地を拓いたといわれる『杉本文楽 曾根崎心中』。2013年秋に海外公演を行い欧州で多くの観客を魅了、フランスの新聞ル・モンドで一面トップを飾るほどの評判を呼びました。
2014年3月、『曾根崎心中』の生まれた大阪の地でいよいよ待望の大阪公演が行われます。

伝統と融合した新しい文楽の世界
– この世で二人が遂げられないのなら、あの世で成就する – お初の観音廻りは、後に心中へと向かうお初の気持を暗示する伏線として大きな役割を持つ場面です。現在の文楽公演では演出の都合により割愛されているこの『観音廻り』を、近年発見された初版完全本を原典として現代美術作家杉本博司が舞台化しました。

作曲を人間国宝の三味線格（三味線の最高位）鶴澤清治、振付を上方舞の山村流六世宗家山村若が担当。桐竹勘十郎による人形の一人遣い、現代美術作家束芋の映像作品やエルメスのスカーフを用いた人形の衣装など、伝統と現代の芸術が融合し文楽の新たな魅力を紡ぎ出します。

主催/企画制作：　公益財団法人小田原文化財団
協力：　国立文楽劇場、公益財団法人文楽協会、フェスティバルホール
特別協力:　独立行政法人国際交流基金
特別後援:　大阪府、大阪市
協賛：　コスチュームナショナル、ブシュロン

息をのむほど美しい人形 ©Hiroshi Sugimoto/ Courtesy of Odawara Art Foundation	「お初」の舞に束芋のオリジナル映像作品が華を添える ©Sugimoto Studio/ Courtesy of Odawara Art Foundation