湯木美術館 夏季展 「小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―」

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2015/06/12~2015/07/31

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湯木美術館 夏季展 「小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―」

湯木美術館 夏季展 「小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―」茶の湯では、お茶を点てる「点前」はもちろん、風炉・炉に炭をつぎ、湯合を整える「炭手前」も客前で行われます。茶の湯が行われはじめた頃、炭をつぐことは茶席に客がいない間に行うべきこととされていましたが、千利休が活躍した頃から客前で炭手前が行われるようになりました。炭手前により、ここで使われる「炭道具」への注目が高まりました。
炭道具のうち、香合は茶席で香炉が使われなくなる16世紀末から茶席で使われ始め、唐物の塗物や交趾や染付といった焼物が見立てられています。和物は化粧用の小箱の転用や塗物の香合が製作されはじめ、さらに美濃や京都などでさまざまな香合が焼かれるなど、バリエーションが広がっていきます。江戸時代後期には香合のランキング「形物香合番付」が刊行されたことからも、香合の多様性と人気ぶりがうかがえます。
炭斗は唐物の組物などが転用されていましたが、後に唐物を写した日本製の組物や瓢の炭斗が作られるようになりました。羽箒は儀礼道具としての見方もあり、大名茶人らが熱心にこだわったようで、特に古いものでは小堀遠州自作の鶴の羽箒などが伝わっています。鐶や火箸、灰匙なども細かい装飾や蒔絵や象嵌が施され、客の視線が意識されていたことがわかります。炭道具は多くが実用的で小振りな作品ですが、羽箒の柄の工夫や鐶や火箸の象嵌装飾など細部に茶人や職人の技巧がみられます。
さまざまなデザインの香合と炭道具を中心に夏の茶道具とともに、前・後期で約60点を展示します。

●主な展示品
池西言水筆 短冊 鯉はねて【前期】
森川許六筆 短冊 蚊遣火の【後期】
千家名物 交趾台牛香合 三井家伝来
宋胡録柿香合
仁清 色絵冊子若紫香合
唐物六角足付炭斗 鴻池家伝来【前期】
羽箒十種

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追加情報
開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日、7月21日(火)[但し7月20日(月・祝)は開館]
入館料:一般700円/大学生400円/高校生300円
(一般のみ、20名以上の団体は100円引き)
問合せ先:TEL 06-6203-0188、FAX 06-6203-1080
ホームページ
http://www.yuki-museum.or.jp/exhibition/
所在地
湯木美術館(大阪市中央区平野町3-3-9)
交通機関
●地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」
●地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜駅」
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