韓国では高麗青磁研究が新たな段階を迎えています。これまでの文献調査や窯跡発掘などに加え、近年、水中考古学が大きな成果をあげているのです。その発端は1976年に発見された新安沈没船でした。高麗青磁が木簡とともに引き揚げられ、従来の研究では手がかりの少なかった流通の問題が、解明されてきています。本展では、新安沈没船の高麗青磁をはじめ、韓国国立海洋文化財研究所が調査した高麗青磁などを中心に、その最新の研究成果を日本ではじめて紹介いたします。
●同時開催
平常展 安宅コレクション中国陶磁、安宅コレクション・李秉昌コレクション韓国陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺、特集展「中国青磁の美」
●特別展「新発見の高麗青磁-韓国水中考古学成果展」記念イベント
A.記念講演会
演題:「韓国水中考古学の概観」申鍾国氏(韓国国立海洋文化財研究所学芸研究官)
「海底引き揚げの高麗青磁について」朴禮里氏(韓国国立海洋文化財研究所学芸研究士)
日時:平成27年9月5日(土) 午後1時30分~(受付は午後1時より)
締切日:平成27年8月25日(火)必着
B.講演会
演題:「新安沈船から見た日中韓の陶磁交流」
講師:森達也氏(沖縄県立芸術大学教授)
日時:平成27年10月12日(月・祝) 午後2時~4時(受付は午後1時30分より)
締切日:平成27年9月25日(金)必着
C.講演会
演題:「韓国西海岸の水中遺跡と高麗陶磁」
講師:吉良文男氏(陶磁史研究家)
日時:平成27年11月8日(日) 午後2時~4時(受付は午後1時30分より)
締切日:平成27年10月20日(火)必着
※上記講演会は全て下記の要領で行います。
定員:70名(事前申込制、募者多数抽選)
会場:大阪市立東洋陶磁美術館・地下講堂
参加費:無料 特別展の観覧券(友の会会員様は会員証)をご提示ください。
申込方法:
・往復はがきに、ご希望の講演会開催日と住所・氏名・電話番号を明記の上、「東洋陶磁美術館学芸課」までご郵送ください(友の会会員様は会員番号を明記ください)。
・はがき1枚につき、1催事1名様有効。A~Cのすべてをご希望の方は各々1枚ずつお申込みください。
問合せ:大阪市立東洋陶磁美術館・学芸課(友の会事務局)
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-26
観覧料:一般 1,200(1,000)円、高校生・大学生 700(600)円
休館日:毎週月曜日(9/21、10/12、11/23を除く)、9/24、10/13
問合せ先:
大阪市立東洋陶磁美術館
TEL.06-6223-0055、FAX.06-6223-0057
●地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜駅」