大阪歴史博物館では、平成28年7月16日(土曜日)から8月29日(月曜日)まで、6階特別展示室において、特別企画展「都市大阪の起源をさぐる 難波宮前夜の王権と都市」を開催します。
645年に難波遷都が行われた大阪の上町台地北部は、これよりもさらに古い時代から政治・外交の拠点が置かれていたことが『日本書紀』に記されています。考古学の発掘成果から、5世紀に倭王権の拠点として国内最大級の倉庫群が設けられ、6世紀から7世紀にかけて、大型建物群・倉庫群からなる中枢部を取り囲んで、ガラス製品や鉄製品などの先端技術を駆使した手工業生産の場が拡がっていたことが明らかにされてきました。これらのことから、上町台地北部において、人やモノが行き交う都市的な状況が、難波宮以前に生まれていたと考えられています。
本展覧会では、上町台地の地形・自然環境を復元したベースマップに、これまでの発掘成果を重ねて難波宮前夜の様子を明らかにすることで、上町台地北部が倭王権の拠点として発展してきた過程を示し、大阪における都市の始まりに迫ります。
<主な展示資料>
1 ガラス小玉鋳型 古墳時代中期から飛鳥時代 大阪文化財研究所保管
2 難波宮下層遺跡出土土器 古墳時代後期から飛鳥時代 大阪文化財研究所保管
3 難波にもたらされた百済土器(くだらどき) 古墳時代後期から飛鳥時代 大阪文化財研究所保管
<関連事業>
●プレイベント
館長講演会 「難波屯倉(なにわのみやけ)と古代王権-難波長柄豊碕宮の前夜-」
日時:平成28年6月25日(土曜日) 午後2時から3時30分まで(受付:午後1時30分から)
●講演会
「古墳時代中期のものづくりと王権」
日時:平成28年7月30日(土曜日)、午後1時から3時30分まで(受付:午後0時30分から)
●展示解説
日時:平成28年7月23日(土曜日)、8月7日(日曜日)、8月27日(土曜日)
午後2時から3時まで
会場:大阪歴史博物館 6階 特別展示室
参加費:無料(ただし常設展入場券が必要です)
参加方法:直接会場へお越しください
休館:毎週火曜日
観覧料:
常設展示観覧料でご覧になれます。
大人600円(20名以上の団体割引料金は、540円)、高校生・大学生400円(20名以上の団体割引料金は、360円)
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、 障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
問合せ先:
大阪歴史博物館 (TEL 06-6946-5728)