なにわ歴博講座 第２期「古代史研究の最前線」

　大阪歴史博物館では、なにわ歴博講座 第２期「古代史研究の最前線」が開催されます。

平成28年 11月11日（金）　14:00～15:15
【日本都城の源流について－日中都城の比較から－】
講師：村元 健一（大阪歴史博物館 学芸員）
碁盤目状の古代日本都城は、唐の長安をはじめとする中国都城に起源があると古くから考えられています。当初は長安だけが比較の対象でしたが、現在では様々な都城との比較研究が行われ、都城起源論も複雑になってきました。今回の講座では日本都城の起源について、これまでの有力な学説を振り返りながら考えていきます。

平成28年 11月25日（金）　14:00～15:15
【新羅か、百済か－渡来系遺物から見た５、６世紀の国際関係－】
講師：寺井 誠（大阪歴史博物館 学芸員）
朝鮮半島で激しく覇権を争った新羅と百済。日本列島の古墳時代ではその両国から伝わった文物が発見されていますが、同じ地域で重複しないように分布しています。これは何を意味するのでしょうか？新羅系、百済系資料の分布状況から、対新羅、対百済交渉が誰によって、どのように行われていたかということを考えてみます。

平成28年 12月2日（金）　14:00～15:15
【古代宮殿における出御と「距離」】
講師：李 陽浩（大阪歴史博物館 学芸員）
古代の宮殿配置は当時の政務や儀式と密接な関係にあるといえます。ここでは正殿と後殿の関係から、当時の出御方法とそれにまつわる「距離」について考えてみたいと思います。