大阪歴史博物館 金曜歴史講座｢朝鮮半島の考古学｣

大阪の歴史や文化財の最新情報をお届けする連続講座です。今年は特別展｢渡来人いずこより｣開催を記念し、朝鮮半島に焦点をあて、文化と歴史を語ります。

●4月28日(金)
【弥生時代農耕の源流を探る―韓国先史時代農耕調査研究の最前線―】
講師：大庭 重信(大阪文化財研究所 学芸員)
日本の弥生時代農耕の成立に直接影響を与えた韓国先史時代の水田・畠の様子が、近年の韓国での発掘調査の進展により明らかになってきました。気候や地形条件の異なる両地域を比較しつつ、韓国の農耕調査研究の最新成果を紹介します。

●5月12日(金)
【海峡を越えた先史人たちの交流－日本列島と朝鮮半島の旧石器・新石器文化】
講師：絹川 一徳(大阪文化財研究所 学芸員)
朝鮮半島の先史文化は中国大陸やシベリアとの結びつきが強く、独自の文化が発達した日本列島とは大きく異なります。海峡を挟んだ相互交流はどのようにはじまり展開していくのか、両地域の旧石器・新石器文化を俯瞰しつつ考えてみたいと思います。

●5月19日(金)
【高句麗壁画古墳の昇仙思想―龕神塚の｢天国への階段｣から】
講師：南 秀雄(大阪文化財研究所 学芸員)
朝鮮三国の高句麗では見事な壁画古墳がつくられました。ソウル中央博に模写が残る龕神塚の壁画は、当時の極東アジアでもっとも明確に昇仙思想を描いています。これを手がかりに、高句麗の人々の壁画に込めた熱い願いをみてみます。

※演題・内容等は、予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。