土佐光起 生誕400年 近世やまと絵の開花 -和のエレガンス-

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2017/09/02~2017/10/01

投稿日:

土佐光起 生誕400年 近世やまと絵の開花 -和のエレガンス-

四季の自然、そこに生きる人や生き物を優美に描いた、日本の伝統的な絵画様式を「やまと絵」といいます。土佐派は室町時代にやまと絵の制作を主導する絵所預(えどころあずかり)を世襲するなど権威と伝統を誇った大流派です。当主の戦没、狩野派の躍進によって桃山時代の土佐派は劣勢となり、土佐光吉、光則は大阪にほど近い泉州堺に拠点を移して命脈を維持しました。その豊かな遺業を継ぎ、江戸時代になって念願であった中央画壇(絵所預)への復帰を果たしたのが光則の子、光起(みつおき)(1617~91)です。
光起は狩野派など漢画系流派の水墨表現や中国絵画の写実表現を巧みに取り入れてやまと絵の画題を一気に拡大し、幕末まで続く流派体制を整備しました。
平成29年(2017)はこの土佐派中興の名手、光起の生誕400年の節目にあたります。これを記念して、その清新な画風に改めて注目する特別陳列を企画しました。光起とその子・光成らを中心とする土佐派作品約50点により、雅やかな「和」の情趣にみちた近世やまと絵の魅力をご紹介します。

主な展示作品:
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春秋花鳥図屏風(しゅんじゅうかちょうずびょうぶ)
6曲一双 江戸時代・17世紀後半

斎宮女御像(さいぐうのにょうごぞう)
1幅 江戸時代・17世紀後半

重要文化財 大寺縁起(おおてらえんぎ)(上巻・部分)
3巻 江戸時代・元禄3年(1690)

源氏物語絵巻(げんじものがたりえまき)(部分 〈帚木〉)
1巻 江戸時代・17世紀後半

水辺鶉図(みずべうずらず)(源俊頼歌意図(みなもとのとしよりかいず))
1幅 江戸時代・17世紀後半

講演会:
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日時:9月16日(土)14:00~15:30
講師:河田昌之氏(大阪芸術大学教授・和泉市久保惣記念美術館館長)
「土佐派の流れと光起」
会場:美術館1階講演会室
定員:先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)
見どころレクチャー

日時:9月15日(金)、9月22日(金)、9月29日(金) 11:00~11:30
講師:知念 理(大阪市立美術館 主任学芸員)
会場:美術館1階講演会室
定員:先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)
美術講座

日時:9月17日(日)14:00~15:30
講師:知念 理(大阪市立美術館 主任学芸員)
「流派体制確立期の土佐派-光起と光成の画業」
会場:美術館1階講演会室
定員:先着150名(事前申込不要・聴講無料。ただし、当日の特別陳列観覧券が必要。)

現在地からルート検索
ホームページ
http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/yamatoe
所在地
〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 (天王寺公園内)
交通機関
最寄駅

大阪市営地下鉄:
御堂筋線 天王寺駅
谷町線 天王寺駅【15,16号出口】

JR 天王寺駅【中央改札】

近鉄 南大阪線 大阪阿部野橋駅【西改札口】

阪堺電気軌道 上町線 天王寺駅前駅

大阪市バス あべの橋停留所

最寄り駅を下車し、北西へ約400m(天王寺公園内)
*美術館は天王寺公園内にあります。
平成27年10月1日(木)に「てんしば」がオープン。
美術館へは「てんしば」を通って遊歩道を進み、旧黒田藩屋敷長屋門(黒田門)からお入りください。
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