大阪歴史博物館では、平成30年6月27日(水曜日)から8月20日(月曜日)まで、8階特集展示室において、特集展示「天保の光と陰」を開催します。
江戸時代も終わりにさしかかった天保期(1830年~1844年)は、老中・水野忠邦(ただくに)が主導する幕政改革が進められ、諸藩においても財政再建などの藩政改革が推し進められた時期にあたります。薩摩藩は大坂で、借銀(しゃくぎん)の「踏み倒し」に近い大胆な改革を行い、のちに雄藩として台頭する条件を整備していきました。一方、天災や飢饉が相ついだのも天保期の特徴で、救民を訴え、大坂町奉行所の与力・大塩平八郎(1793年~1837年)らが蜂起した事件は、のちの倒幕の遠因になったともいわれます。
本展示では、既存の権威が失墜を見せはじめるとともに、時代を動かすあらたな動力が芽生えていった時期として天保期をとらえ、天保という時代が持った光と陰の両面に注目します。明治維新を歴史的な文脈で理解するためにも、起点となった天保期のダイナミズムを感じていただければ幸いです。
●展示資料数 約25点
●主な展示資料
(1)犬の霊ふしぎの次第
(2)薩摩藩天保御仕法一件(さつまはんてんぽうごしほういっけん)
(3)大塩平八郎肖像画
●学芸員による展示解説
日時:平成30年7月1日(日曜日)午後2時から30分程度
講師:木土博成(大阪歴史博物館 学芸員)
会場:大阪歴史博物館 8階特集展示室
参加費:無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
参加方法:当日直接会場へお越しください。
8月3日、10日、17日(いずれも金曜日)は20時まで開館
観覧料:常設展示観覧料でご覧いただけます。
大人600円(20名以上の団体割引料金は540円)、高校生・大学生400円(20名以上の団体割引料金は360円)。
なお、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。
休館日:火曜日休館 ただし、8月14日(火曜日)は開館。
問合せ先:大阪歴史博物館 TEL06-6946-5728