ポスター展示「拾われた破片に歴史あり 中世の惣墓」

このイベントは終了しました。
2023/04/05~2023/08末(予定)

投稿日:

ポスター展示「拾われた破片に歴史あり 中世の惣墓」

大阪歴史博物館 1階エントランスでは、ポスター展示「拾われた破片に歴史あり 中世の惣墓」が開催中です。

 中世仏教史研究者で千手寺(東大阪市)の住職でもあった木下密運みつうん氏は、地域の信仰や墓制に関する興味から、考古資料を収集されました。今回はそのコレクションの中から、中世の惣墓そうばか(共同墓地)に関する資料を紹介します。
 行基ぎょうき(668-749)は、伝道や土木事業などに尽力して信望を集めた奈良時代の高僧として知られています。ところで、彼が活躍した近畿地方を中心に、行基にまつわる伝承を持つ墓地が現在も多く存在しています。
 なかでも、東大阪市から八尾市にかけて点在する「河内七墓かわちななはか」は、行基が開創したと伝えられる七つの墓地を巡り現世利益を得ようとする「七墓参り」の習俗を伝えています。
 これらの墓地の一部では中世の遺物が過去に拾われています。このことによって、奈良時代とはいかないまでも、中世には遡る古くからの墓地であることが推定できます。鎌倉時代における行基墓の発掘〔文暦2年(1235)〕を契機に行基信仰が盛んになったことで、行基を敬う人々がこれらの墓地を営んだのかもしれません。

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追加情報
料金:観覧無料
ホームページ
http://www.mus-his.city.osaka.jp/
所在地
大阪歴史博物館
(大阪市中央区大手前4-1-32)
交通機関
Osaka Metro(大阪メトロ) 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅
施設情報
時間:9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料:
【常設展示 観覧料】
大人600円(540円)、高校・大学生400円(360円)
なお、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
問合せ先:大阪歴史博物館 TEL.06-6946-5728
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