大阪高島屋 7階グランドホールでは、「高野光正コレクション 発見された日本の風景」が開催されます。
日本の近代の始まりである「明治」。日本は西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れ、一大変革を経験しました。それは美術の世界においても例外ではなく、日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱き、その様子を描きました。また日本人の画家たちは西洋人から学んだ新しい技法で、自分たちの国の風景や暮らしを描いたのです。これらの作品の多くは外国人に求められ海外に渡り、長年の間眠っていました。本展の出品作品はすべて、コレクターの高野光正氏が半生をかけて海外で収集し、日本へ里帰りを果たしたものです。この類を見ないコレクションには、今では失われてしまった明治の日本の貴重な姿が残されています。本展を通して西洋人たちが驚きとともに発見した日本、また日本人が再発見した美しい日本への旅に、どうぞお出かけください。
<コレクターについて>
高野光正氏は1939年、名古屋市生まれの実業家。父の時次氏は画家浅井忠の珠玉の水彩画73点を東京国立博物館へ一括寄贈したことで知られる。 光正氏はニューヨークのクリスティーズで鹿子木孟郎の「上野不忍池」を落札したことをきっかけに、日本人作家の情報を現地の知人から入手しつつ作品を蒐集。アメリカで該当作品が少なくなると舞台を英国に移して蒐集を続けた。現在約700点にのぼるコレクションはほぼ全てロンドンまたはアメリカで入手し日本への里帰りを果たした作品である。
【ギャラリートーク】
■9月6日(水) 講師:梶岡秀一(京都国立近代美術館 主任研究員)
■9月9日(土) 講師:山梨絵美子(千葉市美術館館長)
■9月16日(土) 講師:田中正史(国立アートリサーチセンター 主任研究員)
各日14:00~約30分(要入場券)会場入口付近にお集まりください。
※最終日 9月25日(月)16:30まで(17:00閉場)
料金:
【前売】一般1,000円、大学・高校生800円
【当日】一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
主催:毎日新聞社
企画協力:京都国立近代美術館
制作協力:NHK財団
(大阪市中央区難波5-1-5)
●阪神電車・近鉄「大阪難波」駅
●南海電車「なんば」駅