令和6年早春展「春の茶道具取合せ」

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2024/01/07~2024/03/24

投稿日:

令和6年早春展「春の茶道具取合せ」

湯木美術館では、令和6年早春展「春の茶道具取合せ」が開催されます。

<内容>
 四季折々の風情に合わせ、亭主は茶会で用いる道具の取合せを思案します。新春の慶賀をはじめ、立春から仲春へと移ろう季節のなかで、もえいづる草花を愛でるなど、春の茶会はさまざまな趣向が考えられます。

 本展では、湯木𠮷兆庵(貞一。1901~97)が昭和59年1月15日に行った茶会の再現展示を行います。主茶碗は樂家4代一入の「黒茶碗 銘 曙」です。丸みを帯びて張り出した腰の一部に大胆な縦のヘラ目が加えられ、黒色のなかにむらむらと朱色がまじりあう、いわゆる朱釉がほどこされています。夜がほのぼのと明けはじめる頃を意味する曙の名がふさわしいこの茶碗には、長寿の象徴でもある菊があらわされた「大菊蒔絵棗」(後期展示)や、正月飾りにも使われる縁起物の植物と同じ名を銘に持つ「竹茶杓 銘 ゆづり葉 千宗旦作」(前期展示)などが取合わせられました。

 また、館蔵の茶道具より茶会の取合せを展観いたします。見どころのひとつは「黒茶碗 銘 春朝 長次郎作」(後期展示)です。樂家初代の手による、利休の好みを反映した宗易形の茶碗で、半筒形をしており、艶を帯びた黒釉がかけられています。厳しい寒さから解き放たれた朗らかな喜びを感じさせるこの銘は、利休の孫の宗旦によって付けられました。

 このほか、辰年にちなみ草花文に龍が描かれた「五彩龍文鉢」や、梅花をかたどった「梅蓋物 長入作」、満開の桜があらわされた「色絵桜透かし鉢 仁阿弥道八作」(後期展示)などの懐石道具を含め、一部陳列替えを行いまして約40点をご覧いただきます。湯木美術館の茶会に訪れたような心持ちになっていただければ幸いです。

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追加情報
会期:
2024年1月7日(日)~3月24日(日)
前期 1月7日(日)~2月18日(日)
後期 2月21日(水)~3月24日(日)
ホームページ
http://www.yuki-museum.or.jp/
所在地
湯木美術館(大阪市中央区平野町3-3-9)
交通機関
Osaka Metro(大阪メトロ)御堂筋線・京阪電車「淀屋橋駅」
施設情報
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(1月8日(月・祝)2月12日(月・祝)は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、2月20日(火)
入館料:一般700円、大学生400円、高校生300円
問合せ先:湯木美術館 TEL.06-6203-0188
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