仲田千穂 写真展「特攻花」.2012

喜界島の空港の周辺に咲く「テンニンギク」の写真を長年にわたって撮り続けている大阪の写真家、仲田千穂さんの写真展があります。

●特攻花とは
太平洋戦争末期、喜界島は沖縄のアメリカ艦隊にむけて出撃する特攻隊の中継基地であった。
沖縄に飛び立つ若い特攻隊員たちに娘たちは最期の別れとして野の花を送ったという。
ある者は花を持っていくのは忍びないと滑走路脇にそっと置き、
またある者は空から滑走路に花を投げ出撃していった。
終戦後、いつしか滑走路の周辺に群生するようになったその花は「特攻花」と呼ばれ、
「平和の願い」の象徴として島の人々から大切に見守られている。