大槻能楽堂自主公演能　能の魅力を探るシリーズ「能に見る鬼の世界」（2025.04-06）

伝統芸能・能の舞台で“鬼”という存在に焦点を当てたシリーズ公演「能に見る 鬼の世界」が、大阪の大槻能楽堂で開催されています。
4月19日の公演は『清水』『野守』が上演され、清水観音の霊験譚や、鏡に映る鬼の姿を描いた幽玄な物語を披露。5月17日は『鵜飼』『通小町』が舞われ、地獄に落ちた僧侶と鬼の交流や、小野小町の霊が鬼となって現れる幻想的な世界を上演。6月21日は最終公演『雲林院』。平安の昔、京の雲林院で僧が出会うのは、亡き恋人の霊。やがて鬼女へと姿を変える彼女の執念と哀しみが、能独特の静かな緊張感の中で描かれます。
初めての方にもおすすめの解説付き公演ですので、この機会にぜひ“鬼”が語る人間の心にふれてみてはいかがでしょうか。

＜演目＞
●4月19日（土）『清水』・『野守』
●5月17日（土）『鵜飼』・『通小町』
●6月21日（土）『雲林院（うんりんいん）』