明治大正期の高島屋は、海外貿易を目指した染織作品を製作していました。当時は社内に画工室(デザイン室)を設け、美術学校出身者や雇い入れた画家が、「海外向け」に衝立や壁掛けなど室内装飾用染織作品の下絵を描いていました。これら海外向けの作品は、当時のロンドン支店が収集した写真やグラビア印刷を日本に送り、それを元につくられていたようです。また史料館所蔵の資料「刺繍参考画集」を見ると、日本画家の描いた「下絵」が大きな役割を果たしたことが判ります。本展では、所蔵する下絵や資料から輸出染織作品を考察します。(監修:京都女子大学教授 廣田孝氏)
■期間
前期 10月 1日(月)→ 11月13日(火)
後期 11月15日(木)→ 12月25日(火)
※12月26日から25年1月3日まで休館いたいします。
■開催時間 午前10時~午後5時(入場午後4時30分まで)
■休館日 毎週 水曜日・日曜日
■入場料 無料
海外向け染織作品下絵展チラシ[PDF]
(前期)「波に千鳥図」(サイズ298×356) 1900年 日英博覧会出品 ビロード友禅壁掛下絵 |
(後期)「宇治川激流夜の景図」(サイズ304×366) 1904年 セントルイス万国博覧会出品 ビロード友禅壁掛下絵 |
所在地
高島屋史料館(大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-25)
交通機関
●南海電鉄・地下鉄御堂筋線「なんば駅」
●近鉄奈良線・地下鉄堺筋線「日本橋駅」
●近鉄奈良線・地下鉄堺筋線「日本橋駅」