『三井住友銀行 大阪中央支店本館(中央区高麗橋)』が新たに大阪市指定有形文化財に指定されました

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『三井住友銀行 大阪中央支店本館(中央区高麗橋)』が新たに大阪市指定有形文化財に指定されました

 大阪市教育委員会では、大阪市文化財保護条例に基づき、市内に所在する28件の文化財について、令和5年5月16日(火曜日)付けで、大阪市指定有形文化財及び有形民俗文化財・無形民俗文化財として指定しました。本市では市内に所在する文化財で国や大阪府が指定していないもののうち、本市の歴史や文化を理解するうえで欠かすことのできない重要なものについて、その保存及び活用により市民の文化の向上及び発展に寄与することを目的として、平成11年度から大阪市指定文化財を指定しています。

 今回は、三井住友銀行大阪中央支店本館ほか21件を有形文化財として、また、木造四天王立像ほか5件を有形民俗文化財・無形民俗文化財として、合計28件の文化財を指定しました。これらの文化財は一般に公開されておりません。(有形文化財の三井住友銀行大阪中央支店本館の外観を見ることはできます。)

 新たに指定した分を加えた大阪市指定の文化財の総数は、合計313件となります。(これまで指定した大阪市指定文化財については、大阪市指定文化財分類一覧表でご覧いただけます。)

新たに指定した大阪市指定文化財

【大阪市指定 有形文化財 建造物】

三井住友銀行 大阪中央支店本館(みついすみともぎんこう おおさかちゅうおうしてんほんかん)1棟〔株式会社 三井住友銀行(中央区高麗橋1丁目8番13号)〕

概要:堺筋に面して建つ大規模な銀行建築で、北浜のランドマークとなっている。昭和11年(1936年)に三井銀行大阪支店として曽禰中條建築事務所の設計、竹中工務店の施工により建築された。鉄骨鉄筋コンクリート造で、現状では地上4階、地下1階となっている。江戸時代以来、三井家が大阪の拠点としてきた由緒ある場所に、昭和前期の銀行建築の趨勢(すうせい)にならって新古典様式により建築された。外観の特徴として、東京の三井本館からの影響を色濃く示すがイオニア式柱頭飾には古代ギリシア的な特徴がうかがえ注目される。内部の営業室や客溜にあるコリント式の柱列や八角形の格間天井は意匠的完成度が高く、天井中央には八角形の大きな天窓が造られている。外部は北木島産の花崗岩(かこうがん)で化粧し、内部にはイタリア産の大理石が多く用いられ、北浜の歴史的景観形成に大きく貢献している。また、優れた建築作品を多く残した曽禰中條建築事務所による最後の仕事であり、その集大成ともいえる傑作である。

その他の情報はホームページをご覧ください。

追加情報
問合せ先:教育委員会事務局 総務部 文化財保護課(06‐6208-9168)
ホームページ
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000598128.html
所在地
三井住友銀行 大阪中央支店本館(大阪市中央区高麗橋1丁目8番13号)
交通機関
Osaka Metro(大阪メトロ)堺筋線・京阪電車 本線「北浜駅」
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