高島屋史料館は同社の株式会社設立50周年記念事業として昭和45年に創設、創業以来の美術工芸品や染織刺しゅう製品、能装束等、約2万点の史・資料コレクションを収蔵し国内外でその文化的な価値が高く評価されています。
その高島屋史料館で生誕150年「書簡にみる 竹内栖鳳と高島屋」展 (10月31日→12月25日)が開催されます。高島屋はその歴史の中で、多くの画家・作家を支援し作品を世に出すと共に親交を深めました。近代日本画の巨匠として名高い竹内栖鳳もその一人で、同店の画室に勤務していた20代から生涯を通じて高島屋と関わりを持ちました。「書簡でみる」とのタイトルにあるように、画工時代の勤休簿や高島屋四代目飯田新七とのやりとりなど高島屋ならではの所蔵史料により、栖鳳の創作活動の側面を垣間見ることが出来ます。作品と併せて当時の状況を思い描きながら鑑賞出来る充実の企画展です。
公開に先立つ内覧会では同展で特別協力・監修をされた廣田孝氏(京都女子大学教授)高井多佳子氏(京都女子大学講師)によるギャラリートークが行われました。 史料を読み解いている両氏ならではの生き生きとした解説は大変に面白く、来場者は熱心に聞き入っていました。同展期間内の11月29日、高井氏による講演と展示解説が行われますので、ぜひこの機会にご参加されてみてはいかがでしょう。※講演は有料・事前申込要となっております。お問い合わせ・申し込みは高島屋史料館へお願いいたします(06-6632-9102)。
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生誕150年「書簡にみる 竹内栖鳳と髙島屋」展
生誕150年「書簡にみる 竹内栖鳳と髙島屋」展 講演と展示解説
高島屋史料館
(注)「高島屋」の正式な表記は通称はしご高と呼ばれる漢字が使用されますが、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できないため大阪中心では常用漢字で表記しています。ご了承下さい。