道頓堀川は東横堀川と木津川を結ぶ約3kmの河川。慶長17年(一六一二)、安井道頓が私財を投じて開削を始めましたが、大阪夏の陣で戦死。その後を継いだ安井道卜(どうぼく)たちによって完成された運河です。道卜はその後、幕府に芝居興行の許可を得、道頓堀川沿いは芝居小屋が建ち並んで賑わうようになりました。芝居に人が集まると、食べ物屋も繁昌するようになり、今では「食いだおれ」の大阪を代表する繁華街になっています。巨大なカニやエビ、グリコのネオンやチンドン屋風の人形や、夜、川面を染めるカラフルなネオンなど、ミナミのシンボル的スポットになっています。