力強く簡潔な線とヴォリューム感。この「女のトルソ」は、平面の集まりとして再構築されたキュビスムの特徴を示しつつも、厳格なフォルムから解放された自由な表現がみられる。抽象と人間の内面表現を融合させたザツキンの特色がよく現れた、彼の最盛期の作品である。
寄付者:湯浅富一 湯浅禮子
次の言語でも読めます: English
投稿日:2012/12/04 更新日:
力強く簡潔な線とヴォリューム感。この「女のトルソ」は、平面の集まりとして再構築されたキュビスムの特徴を示しつつも、厳格なフォルムから解放された自由な表現がみられる。抽象と人間の内面表現を融合させたザツキンの特色がよく現れた、彼の最盛期の作品である。
寄付者:湯浅富一 湯浅禮子
大正10年(1921)より昭和16年(1941)を施工期間とする大阪市の第1次都市計画事業は、都心部の過密状態を緩和し、高速鉄道と街路網を整備し、人口の分散を図るとともに、良好な都市環境を形成するこ …
アントワーヌ・ブールデルは、力強く男性的なモニュメント性の強い作風で知られるが、この作品のような叙情あふれる女性像も数多く手がけている。モデルは、当時の彼の助手で、後に妻となったクレオパトールであり …
さりげない仕草でスッと立つ裸婦。左手に持った布が絶妙のアクセントになっている。この作品は、佐藤忠良の比較的最近のものであるが、彼の到達した円熟したスタイルがよく表れたた秀作である。動きも肉付けも極端 …
淀井敏夫は、昭和の具象彫刻界の大家の1人である。彼には、動物をモチーフにした作品が多く、それらは、まるでジャコメッティ彫刻のような繊細な構成によって、生き物の命のはかなさを感じさせる。この作品は、海 …
●異例の鉄筋コンクリート製 三津寺は、奈良時代の難波宮遷都の際に、僧の行基(ぎょうき)が開いたと伝えられている。めずらしいのは寺院の台所や住居部分である庫裡(くり)だ。昭和8年(一九三三)の御堂筋拡 …