三津寺

みつてら

次の言語でも読めます: English

投稿日:

三津寺

●異例の鉄筋コンクリート製
 三津寺は、奈良時代の難波宮遷都の際に、僧の行基(ぎょうき)が開いたと伝えられている。めずらしいのは寺院の台所や住居部分である庫裡(くり)だ。昭和8年(一九三三)の御堂筋拡張工事のときに新築されたものだが、寺院としては異例の鉄筋コンクリート製が話題となり、新聞にも報道された。
 なお、文化5年(一八〇八)に建てられた木造の本堂は戦災を無事免れ、庫裡ともども往時の姿をそのまま保っている。

●大阪府の近代のさきがけ
 明治12年(一八七九)4月に三津寺の本堂を仮議場として、第1回大阪府会の開会式が行われた。この府会は以後、 現在の大阪府議会へと連綿と続いていく。
 三津寺では少し手狭だったらしく、開会式後は議場を本願寺津村別院(北御堂)へと移した。「議員諸氏は人民の代表としてはずかしくないように」という意味の当時の大阪府知事の訓辞が残されている。
 だが第1回だったこともあり、宴会に終始する不真面目な議員もいたようで、宴会が豆腐屋で開かれることも多かったので、 「府会ではなくとうふ会だ」と言われたという逸話が残っている。

●「みってらさん」と大阪の人は呼ぶ
 三津寺のことを、大阪の人々は親しみをこめて「みってらさん」と呼ぶ。軽やかな呼びかけに、大阪人の心に根ざした三津寺への愛着が表れているようだ。三津寺の前を東西に通る道路は、そのまま「三津寺筋(みってらすじ)」と呼ばれている。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区心斎橋筋2丁目7番 12 号
交通機関
● 地下鉄御堂筋線/長堀鶴見緑地線 心斎橋駅
施設情報
●TEL : 06-6211-1982
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
0 人中 0 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
髪をとく娘/バルタサール・ロボ
御堂筋彫刻ストリート / 髪をとく娘:W-12

太い縄のような豊かな髪、豊満な肉体が目をひく大胆な作品であり、原始彫刻とキュビスムが融合して発展したものである。空を見上げてゆったりと髪をとく姿は、穏やかで温かな印象を受け、バルタサール・ロボの理想で …

姉妹/中村晋也
御堂筋彫刻ストリート / 姉妹:E-4

 中村晋也は、このような古典的様式の女性像を得意とする作家である。すぐ後ろにいる妹に優しい視線を投げかける姉と、姉に頼るように身を寄せる妹。身体の バランスも肉付きも酷似した2人の裸婦が寄り添い、親密 …

陽光の中で/佐藤敬助
御堂筋彫刻ストリート / 陽光の中で:E-6

 人は心満たされるとき、豊かな暖かさを醸し出すと同時に、私たちに安らぎを与えてくれるという佐藤敬助の思いが表現された作品である。 寄付者:株式会社アクセス

みどりのリズム/清水多嘉示
御堂筋彫刻ストリート / みどりのリズム:E-1

 手を組んでダンスをする2人の少女の一瞬のポーズを捉えている。往々にしてダイナミックになりすぎそうな題材を、清水多嘉示は、感情を抑え、厳格な構成による構築的手法で、軽快なリズムに満ちた彫刻に仕上げてみ …

火の王No.1/フィリップ・キング
御堂筋彫刻ストリート / 火の王No.1:E-8

フィリップ・キングは、イギリス現代彫刻の代表的作家の1人である。彼の作品の大きな特徴は、まるで舞台劇のような雄弁で激情的な動きと構成にある。この 作品でも、彼の持ち味が十分に発揮されている。量感のある …