フェニックス・モザイク「糸車の幻想」

投稿日:

フェニックス・モザイク「糸車の幻想」

 我が国近代化の原動力となった繊維産業は、中核となった大阪企業の活躍により大きく成長し、ここ船場界隈は東洋のマンチェスターと称され、その後の大阪の発展を支えてきました。
 先の大戦による大きな試練を乗り超え、再び繁栄を取り戻した1961年、業界大手の東洋紡がこの場所に「東洋紡本町ビル」を建設した際、屋上を地域の憩いの場として開放するため、そこに「フェニックス・モザイク」のモチーフで繊維産業の街大阪・船場のシンボルとして制作したのが「糸車の幻想」です。
 日本の“ガウディ”と呼ばれた建築家の今井兼次がデザイン・制作指導にあたり、捨てられる運命の陶磁器の破片をはじめ多くの小さな素材を結集、それらをモザイクに組立て、巨大な糸車が完成。大阪の「再生~永続の力強さ」への想いを込めたまさに不死鳥(フェニックス)のイメージどおりのレリーフとなりました。
 このたび、当地に大阪商工信用金庫本店ビルを建設するにあたり、大阪の歴史的資産を保存し文化的景観を維持発展させたいとの思いからこのレリーフを再生保存いたしました。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区本町2-2-8
交通機関
地下鉄堺筋線・中央線「堺筋本町駅」15番出入口
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
7 人中 7 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
天野屋利兵衛の碑

●忠臣蔵「男でござる」のモデル 碑は昭和14年(一九三九)に建立。横幅は4m、高さは2m近くもある。天野屋利兵衛の屋敷が現地付近にあったという伝承をもとに建てられたといわれる。 利兵衛は、赤穂藩の家老 …

三木楽器開成館

●ピアノの音色が響く近代建築  日本最古の楽器店といわれている会社の本社社屋として「三木楽器開成館」は、現在も活躍している。  創業100周年にあたる大正14年(一九二五)、増田建築事務所の設計で、鴻 …

生駒ビルヂング

●未来に時を刻む  昭和5年(一九三〇)の完成当初は1階から4階までが陳列室や事務所、5階は畳敷きの大広間で洗面室などがあり、10代の丁稚が住み込んでいたという。デモクラシーの花咲く大正モダンの時代か …

湯木美術館
湯木美術館

●「和」の心がいっぱいの空間  日本料理店「吉兆」の創業者であり、数寄者としても知られる湯木貞一(ゆきていいち)のコレクションを収蔵する。昭和62年(一九八七)に開館。収蔵品は茶道具、懐石の器、古美術 …

本町橋

●現存する市内で最も古い橋 東横堀川に橋が架けられたのは、天正13年(一五八五)。豊臣秀吉(とよとみひでよし)が大坂城築城に際して、東横堀川を外堀として開削した時だといわれている。江戸時代に入ると、軍 …