心学明誠舎跡

商人道徳の基礎を教えた私塾
しんがくめいせいしゃあと

次の言語でも読めます: English

投稿日:

心学明誠舎跡

 江戸時代、「心学」は「石門心学」とも呼ばれ、石田梅岩(いしだばいがん)が京都で唱えた。日常生活や商人道徳をわかりやすく講義したので、非常な人気を集めた。大坂では、梅岩の孫弟子にあたる井上宗甫(いのうえそうほ・三木屋太兵衛)が、天明5年(一七八五)、心斎橋筋の居宅の一部を開放し、「心学明誠舎」を創立した。大坂の中心に位置していたため、商家の主人たちから支持され、金田町(現・博労町)に新講舎を建てるまでになっ
た。明治維新後、講舎を小学校に提供したため拠点を失ったが、明治14年(一八八一)、現在石碑が建っている長堀橋筋に新拠点が開設された。やがて社団法人となり、山田俊卿(やまだしゅんきょう)が発展させた。講舎は大阪空襲で消失した。

現在地からルート検索
所在地
中央区島之内1丁目 21 番 20 号
交通機関
● 地下鉄堺筋線/長堀鶴見緑地線 長堀橋駅
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
5 人中 5 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
御津八幡宮
御津八幡宮

●「ミナミ」の繁華街を守る氏神様  休日ともなれば若者で大賑わいのファッションスポット「アメリカ村」のど真ん中。「なぜこんな場所に神社が」と思われるが、歴史は古く、奈良時代までさかのぼることができる。 …

稲荷社文楽座跡

●2代目文楽軒が浄瑠璃小屋を開く 文化8年(一八一一)、2代目植村文楽軒(うえむらぶんらくけん)が、難波神社の稲荷社に浄瑠璃小屋を建てた。これは明治5年(一八七二)、松島に移ったときに文楽座と名乗るよ …

せんば心斎橋筋
せんば心斎橋筋商店街

 300年以上の歴史がある、商人の町「せんば」。ここには「安くて良いもの」をていねいに売る、現代版せんば商人がいっぱい。ベビー用品や、日用雑貨などふだん使いの生活用品が安く手に入る。

戎橋筋商店街
戎橋筋商店街

 ミナミのシンボル「戎橋」から大型百貨店を結ぶ370メートルのビッグ・ストリート。老舗の豚まんやスイーツ、ユニークな大阪土産、映画館や劇場、最先端のファッションまでがオモチャ箱のように点在する。

心斎橋北商店街
心斎橋筋北商店街

 ファッションの拠点・心斎橋からビジネスエリア本町を結ぶ、おとなたちの散歩道。心斎橋の発祥地であり、キモノから靴、ジュエリー、バレエやダンスの衣裳探しまで、こだわりをもった88のお店が女性を魅了する。