献梅碑

けんばいひ

次の言語でも読めます: English

投稿日:

献梅碑

●「咲くやこの花」のルーツ
 仁徳(にんとく)天皇の即位を喜び、王仁(わに)博士が梅花にこの和歌をそえて奉ったと伝えられている。この故事にならい、高津宮では献梅祭が、2月11日に行われる。碑は明治32年(一八九九)の一五〇〇年祭に有志が建立。
 浪速津に 咲くやこの花 冬ごもり
    今は春へと 咲くやこの花   王仁
 大阪市が大阪文化に貢献した人に贈る「咲くやこの花賞」や花博鶴見緑地公園にある「咲くやこの花館」は、古今和歌集に詠まれているこの和歌が由来だ。
 王仁博士は、応神(おうじん)天皇に招かれて百済から日本に来た渡来人で、論語10巻と千字文1巻を携え、日本に漢字をもたらしたとされる。生没年不詳。陶工、冶工、瓦工など多くの技術者たちとともに渡来し、日本人に文字を教え、学問と人倫の基礎をたてた。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区高津1-1 高津宮内
交通機関
●地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目駅」
●近鉄線「上本町駅」
施設情報
問合せ先:06-6762-1122(高津宮)
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
0 人中 0 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
天王寺村鋳銭所跡

●江戸時代の銅貨の鋳造所  元文5年(一七四〇)、銀座年寄が幕府の許可を得てこの地に鋳銭所を建設。鋳造高は年間20万貫に達した。延享2年(一七四五)に廃止。跡地は幕府米蔵である天王寺御蔵となった。

国立文楽劇場
国立文楽劇場

●「文楽」は人の名前から  成り立ちは江戸時代初期にさかのぼり、古くは操り浄瑠璃と呼ばれた。竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が貞享元年(1684)、竹本座を開設。彼の義太夫節と近松門左衛門(ちかまつもん …

千日前商店街
千日前商店街

風格のある瓦屋根のエントランスをくぐれば、マスコットキャラクター「みにゃみん」がお出迎え。大阪のええもん、うまいもんをナビゲート。大阪にしかない名物ラーメンやたこ焼き、めぐりが楽しめます。

梶井基次郎墓

●檸檬忌には多くのファンが集まる  近代日本文学の小説家。明治34年(一九〇一)生まれ、昭和7年(一九三二)没。常国寺は梶井家代々の墓所である。代表作『檸檬』にちなんで、命日は「檸檬忌」と呼ばれる。今 …

土屋相模守蔵屋敷跡

●4代の将軍に仕えた老中  常陸国(現・茨城県)土浦藩主、土屋政直(つちやまさなお)。寛永18年(一六四一)生まれ、享保7年(一七二二)没。  徳川綱吉以降4人の将軍に老中として仕えた。中でも8代将軍 …