土居通夫君像

どいみちおくんぞう

次の言語でも読めます: English

投稿日:

土居通夫君像

●大阪財界の神様
 大正7年(一九一八)、建立。天保8年(一八三七)土居通夫は、宇和島藩の下級武士の6男として生まれる。 大阪商業会議所で第7代会頭のとき、明治36年(一九〇三)の第5回内国勧業博覧会の開催地を大阪に誘致するため、東京と競い、積極的に運動を展開した。誘致決定後はパリに飛んで万国博覧会をつぶさに調査し、パリ万博のシンボルがエッフェル塔だと知ると、急いで通天閣を建設させた。博覧会は、予想以上の大成功をおさめた。
 大正6年(一九一七)、80歳で病没。その時、6つの会社の取締役を務め、ほかに7つの公職をこなしていたという。書、浄瑠璃、囲碁、俳句と多芸多才な面もあった。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区本町橋2 大阪商工会議所前
交通機関
●地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」
    堺筋線・中央線「堺筋本町駅」
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
2 人中 2 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
芭蕉終焉の地

●「平生即ち辞世なり」  「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」。有名な松尾芭蕉の句である。これが辞世句だといわれているが、正確なところ芭蕉には辞世の句というものは存在しない。それは、芭蕉が常に死を意識し …

大阪ガスビルディング

●御堂筋とともに誕生したガスビル  巨大な客船を思わせる白亜のビルが御堂筋に面して建つ。設計者は安井武雄(やすいたけお)、昭和8年(1933)に竣工。地上8階建て、地下2階。外壁は1・2階を石材で黒く …

レイ/佐藤忠良
御堂筋彫刻ストリート / レイ:W-10

 佐藤忠良は、現代女性の身体の線やプロポーションの美しさを自然なポーズの中に漂わせた作品で知られ、わが国具象彫刻界の代表的な作家である。この作品も、「モデルの素朴で健康な姿態にひかれ、この身体にことさ …

二つに分断された人体/ヘンリー・ムーア
御堂筋彫刻ストリート / 二つに分断された人体:W-13

 イギリスが誇る巨匠ヘンリー・ムーアは、20世紀を代表する彫刻家の1人である。彼の作品を抽象と呼ぶか具象と見るかはさておき、彼が執拗にこだわり続けた主題が、「横たわる人体」を始めとする具体的なものであ …

湯木美術館
湯木美術館

●「和」の心がいっぱいの空間  日本料理店「吉兆」の創業者であり、数寄者としても知られる湯木貞一(ゆきていいち)のコレクションを収蔵する。昭和62年(一九八七)に開館。収蔵品は茶道具、懐石の器、古美術 …