油掛地蔵尊

あぶらかけじぞうそん

次の言語でも読めます: English

投稿日:

油掛地蔵尊

●日に50人はお参りに
 約1300年前のものといわれる地蔵尊。『古事記』『日本書紀攝津名所図絵』にも記載されている。悪疫・火防の退散などのご利益があると慕われ、今も線香が絶えない。
 地蔵を拝む際に油をかける。油掛地蔵と呼ばれるゆえんだ。そもそもなぜ油をかけるのか。この地蔵を信仰していた遊女が、抱え主から折檻されて油を注がれたとき、この地蔵が身代わりになって助けてくれたからとする説や、石仏に墨をかけるなどして、石仏に災いを引き受けてもらう形代(かたしろ)信仰の油掛けバージョンという説もある。いずれにしても、地蔵に災いを引き受けてもらうという意味があるようだ。
 黒光りする地蔵尊だが、長年の油で顔型は判然としない。現在は油をかけずにお祈りをする。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区南船場1-12
交通機関
●地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋駅」
●地下鉄長堀鶴見緑地線「松屋町駅」
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
23 人中 23 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
せんば心斎橋筋
せんば心斎橋筋商店街

 300年以上の歴史がある、商人の町「せんば」。ここには「安くて良いもの」をていねいに売る、現代版せんば商人がいっぱい。ベビー用品や、日用雑貨などふだん使いの生活用品が安く手に入る。

南御堂
難波別院(南御堂)

●正式名称は真宗大谷派難波別院  難波別院は、浄土真宗の真宗大谷派と呼ばれる宗派である。  文禄5年(1596)、真宗大谷派の開祖である第12世・教如(きょうにょ)が、現在の北区の天満橋と天神橋の間に …

天野屋利兵衛の碑

●忠臣蔵「男でござる」のモデル 碑は昭和14年(一九三九)に建立。横幅は4m、高さは2m近くもある。天野屋利兵衛の屋敷が現地付近にあったという伝承をもとに建てられたといわれる。 利兵衛は、赤穂藩の家老 …

腕を上げる大きな女/アントワーヌ・ブールデル
御堂筋彫刻ストリート / 腕を上げる大きな女:E-10

 丸太のような太い腕、球形に近い小さな頭部、円筒形のしっかりした首、そしてギリシャ式の壷形の堂々たる体躯、それらが絶妙のバランスの中で一体となって、この作品を構成する。腕を頭の上で組む以外は、身体にほ …

イヴ/オーギュスト・ロダン
御堂筋彫刻ストリート / イヴ:W-7

 オーギュスト・ロダンは、「考える人」「カレーの市民」「バルザック」「地獄の門」などの彫刻で知られる近代彫刻の父である。この作品は、彼の最も充実した創作活動時期のもので、その身をよじるポーズといい、量 …