大阪活版所跡

おおさかかっぱんしょあと

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大阪活版所跡

●近代印刷の幕明け
明治3年(一八七〇)、大阪商工会議所の初代会頭・五代友厚(ごだいともあつ)の要請を受けた本木昌造(もときしょうぞう)が創設した活版所の跡である。
木版印刷が主流だった頃は、印刷に莫大な経費がかかったため、一般の人々にとって印刷物は手の届かないものであった。本木昌造は、任地・長崎のオランダ通訳で職業がら洋書に広く接していたため、日本の遅れていた印刷技術を何とかしたいと考え、文献により研究を続けた。
その結果、嘉永4年(一八五一)、長崎で鉛の流し込みによる日本最初の活字の鋳造に成功した。その後、大阪初の鉄橋・高麗橋の架橋にも加わるなどの事業に携わったが、活版技術を全国に普及しようと努力を続けた。

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所在地
大阪市中央区大手通2-4
交通機関
●地下鉄堺筋線・中央線「堺筋本町駅」
●地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」
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