北組惣会所跡・南組惣会所跡
きたぐみそうかいしょあと・みなみぐみそうかいしょあと
次の言語でも読めます: English
●町人が中心となって町政を司る
江戸時代の大坂は、大川以南から本町通までの北組、本町通から道頓堀あたりまでの南組、大川以北の天満組に区分され、その3組を総称して大坂三郷と呼ばれていた。
各組には自治行政を行った惣会所が置かれ、運営の中心となる惣年寄がおり、その下で惣代が実務を担っていた。惣年寄は町奉行のもとで、年貢の取り立て、御触(おふれ)の通達、町年寄の任命、火消しの人手の指揮など、現在の市役所・司法・消防・警察などの業務を担当した。
この制度は大阪・岡山・高知・鹿児島などにみられ、江戸時代のはじめ頃の元和2年(一六一九)から明治のはじめまで続いた。
北組惣会所跡の石碑は大正8年(一九一九)、南組惣会所跡は昭和37年(一九六二)に建立。
所在地
北組(大阪市中央区平野町3-4)/南組(大阪市中央区農人橋1-1)
交通機関
北組:
●地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」
御堂筋線・四つ橋線・中央線「本町駅」
●京阪電鉄「淀屋橋駅」
南組:地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」
同じエリアにこんなスポットがあります!
-
●城郭の隣に控える大ホール 「大阪築城400年まつり」のメインイベント会場として、昭和58年(一九八三)に建設された、多目的アリーナ。年末の風物詩「一万人の第九コンサート」など、さまざまなイベントが開 …
-
ピースおおさかは、大阪府民・市民が世界の平和と繁栄に貢献するための施設として設立されました。施設1階は「15年戦争」(太平洋戦争)、2階は「大阪空襲と人々の生活」、3階は「平和の希求」、戦争と平和の …
-
●近代上方漫才の原型をつくった作家 「大阪漫才の父」。歌碑文は、「渡りきて浮世の 橋を眺むればさても危うく過ぎしものかな」。玉造稲荷神社は秋田實の子どもの頃の遊び場。明治38年(一九〇五)生まれ、昭和 …
-
●今も現役の釣鐘 天満橋近くに釣鐘屋敷があった。釣鐘は重さ3トン、高さ1・9m。寛永11年(一六三四)、江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)が大坂城を訪れた際に、大坂三郷の地子銀(じしぎん …
-
●聖徳太子(しょうとくたいし)命名の井戸 聖徳太子が命名したと伝えられている「亀井水」の碑が、鵲森宮の境内に建てられている。もとは、JR森ノ宮駅付近にあったらしく、古代には温泉が湧き上がっていたとい …