●両替商創業の地
両替商が生まれたのは、大坂では寛永5年(一六二八)、天王寺屋五兵衛(てんのうじやごへえ)が始めたのが最初だという。約40年後には、公の機関「十人両替」が誕生。最大手の天王寺屋五兵衛と平野屋五兵衛(ひらのやごへえ)の2軒が道を挟んで店を構えていたことから、2軒を足して「十兵衛横町」と呼ばれた。両替商は、金・銀・銭の3貨幣の交換、貸付・手形振出・為替・預金・大名貸などを行い、大坂で最も発展。寛保3年(一七四三)金相場会所が設けられ、明治11年(一八七八)に証券取引所が設立されるまで、両替商の業務はこの地で行われた。
●京阪電鉄「北浜駅」