五代友厚君像

ごだいともあつくんぞう

次の言語でも読めます: English

投稿日:

五代友厚君像

●近代大阪の経済発展に多大な足跡
五代友厚は、天保6年(一八三五)鹿児島生まれ。ヨーロッパに留学して外国事情に通じていたことから、明治元年(一八六八)、外国事務局判事として大阪に勤務。ここから大阪との関わりが始まる。
造幣寮(現・造幣局)の誘致、堂島米会所の復興、また、大阪証券取引所や大阪商工会議所の設立をはじめとして、自ら興した事業や設立に関与した会社は数え切れない。近代大阪の経済発展の基盤に大きな足跡を残している。明治元年(一八六八)の大阪会議には大久保利通(おおくぼとしみち)らと参加し、政治の場にも影響を与えている。
こうした功績をたたえて、初代会頭を務めた大阪商工会議所のほか、大阪証券取引所の前にも五代の像が建てられている。「東の渋沢、西の五代」と、渋沢栄一(しぶさわえいいち)と並び称される。明治18年(一八八五)、50歳で病没。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区本町橋2 大阪商工会議所前
交通機関
●地下鉄堺筋線・中央線「堺筋本町駅」
●地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
0 人中 0 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
レイ/佐藤忠良
御堂筋彫刻ストリート / レイ:W-10

 佐藤忠良は、現代女性の身体の線やプロポーションの美しさを自然なポーズの中に漂わせた作品で知られ、わが国具象彫刻界の代表的な作家である。この作品も、「モデルの素朴で健康な姿態にひかれ、この身体にことさ …

稲荷社文楽座跡

●2代目文楽軒が浄瑠璃小屋を開く 文化8年(一八一一)、2代目植村文楽軒(うえむらぶんらくけん)が、難波神社の稲荷社に浄瑠璃小屋を建てた。これは明治5年(一八七二)、松島に移ったときに文楽座と名乗るよ …

二つに分断された人体/ヘンリー・ムーア
御堂筋彫刻ストリート / 二つに分断された人体:W-13

 イギリスが誇る巨匠ヘンリー・ムーアは、20世紀を代表する彫刻家の1人である。彼の作品を抽象と呼ぶか具象と見るかはさておき、彼が執拗にこだわり続けた主題が、「横たわる人体」を始めとする具体的なものであ …

女のトルソ/オシップ・ザツキン
御堂筋彫刻ストリート / 女のトルソ:W-9

 力強く簡潔な線とヴォリューム感。この「女のトルソ」は、平面の集まりとして再構築されたキュビスムの特徴を示しつつも、厳格なフォルムから解放された自由な表現がみられる。抽象と人間の内面表現を融合させたザ …

ヴェールを持つヴィーナス/オーギュスト・ルノワール
御堂筋彫刻ストリート / ヴェールを持つヴィーナス:E-14

 印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの豊満な裸婦を描いた晩年の絵画からそのまま抜け出してきたような作品である。1912年に疾病してからは、絵筆を持つのも不自由となり、彼のデッサンを忠実に三次元に置換 …