油掛地蔵尊

あぶらかけじぞうそん

次の言語でも読めます: English

投稿日:

油掛地蔵尊

●日に50人はお参りに
 約1300年前のものといわれる地蔵尊。『古事記』『日本書紀攝津名所図絵』にも記載されている。悪疫・火防の退散などのご利益があると慕われ、今も線香が絶えない。
 地蔵を拝む際に油をかける。油掛地蔵と呼ばれるゆえんだ。そもそもなぜ油をかけるのか。この地蔵を信仰していた遊女が、抱え主から折檻されて油を注がれたとき、この地蔵が身代わりになって助けてくれたからとする説や、石仏に墨をかけるなどして、石仏に災いを引き受けてもらう形代(かたしろ)信仰の油掛けバージョンという説もある。いずれにしても、地蔵に災いを引き受けてもらうという意味があるようだ。
 黒光りする地蔵尊だが、長年の油で顔型は判然としない。現在は油をかけずにお祈りをする。

現在地からルート検索
所在地
大阪市中央区南船場1-12
交通機関
●地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋駅」
●地下鉄長堀鶴見緑地線「松屋町駅」
この記事は役に立ちましたか?
役に立った 役に立たなかった
24 人中 23 人がこの 記事 は役に立ったと言っています。
同じエリアにこんなスポットがあります!
ヴェールを持つヴィーナス/オーギュスト・ルノワール
御堂筋彫刻ストリート / ヴェールを持つヴィーナス:E-14

 印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの豊満な裸婦を描いた晩年の絵画からそのまま抜け出してきたような作品である。1912年に疾病してからは、絵筆を持つのも不自由となり、彼のデッサンを忠実に三次元に置換 …

農人橋

●船場に田畑が残っていた時代を物語る 農民が耕作のために通った橋だったことから、農人橋という名がついた。江戸時代、農人橋は大坂城への直接の連絡口だったため、幕府が直轄管理する公儀橋となった。なにわ名橋 …

心斎橋北商店街
心斎橋筋北商店街

 ファッションの拠点・心斎橋からビジネスエリア本町を結ぶ、おとなたちの散歩道。心斎橋の発祥地であり、キモノから靴、ジュエリー、バレエやダンスの衣裳探しまで、こだわりをもった88のお店が女性を魅了する。

稲畑勝太郎君寿像

日本に初めて映画を輸入文久2年(一八六二)、京都に生まれる。フランスに留学し、合成染料や染色の技術を学ぶ。リヨンの工業学校では映画を発明したリュミエール兄弟の兄のほうと同級生であった。明治23年(一八 …

五代友厚君像

●近代大阪の経済発展に多大な足跡 五代友厚は、天保6年(一八三五)鹿児島生まれ。ヨーロッパに留学して外国事情に通じていたことから、明治元年(一八六八)、外国事務局判事として大阪に勤務。ここから大阪との …