●優しいまなざしで地域を見守る
地蔵尊の本院は八尾市の水呑地蔵堂。太閤秀吉(ひでよし)の大坂城築城の際、東横堀川開削のため八尾の久宝寺の人々が移り住み、親しんでいたお地蔵さんを久宝寺町・粉川町界隈(今の位置より南側)に移してきたという。昭和に入り、大阪大空襲で焼失するが、戦後まもなく空襲で亡くなった人たちを慰霊するため今の位置に再建し、供養
を続けている。これをきっかけに界隈10 町からなる地蔵講を組織し、毎年8月23、24日には地蔵祭が盛大に行われている。地蔵講から「小冊子お地蔵さんに見守られて」が発行されており、希望者には200部限定(無料)で配布している。
水呑地蔵尊
みずのみじぞうそん
次の言語でも読めます: English
投稿日:
所在地
大阪市中央区内久宝寺町4丁目1番
交通機関
● 地下鉄谷町線/中央線 谷町四丁目駅
施設情報
●TEL : 06-6761-8206
同じエリアにこんなスポットがあります!
油掛地蔵尊
●日に50人はお参りに 約1300年前のものといわれる地蔵尊。『古事記』『日本書紀攝津名所図絵』にも記載されている。悪疫・火防の退散などのご利益があると慕われ、今も線香が絶えない。 地蔵を拝む際に …
高津宮
●仁徳(にんとく)天皇を祀る神社 高津宮発祥の地は法円坂あたりといわれている。浪速の地を都と定め、大阪繁盛の基を築いた仁徳天皇を主神と仰ぐ神社である。平安初期、清和(せいわ)天皇が仁徳天皇の徳政を慕い …
直木三十五記念館
●文学界を代表する賞にその名を残す 直木三十五は、明治24年(1891)安堂寺町生まれ。 39歳で書いた『南国太平記』で一躍時代の寵児となり、大衆文学という分野で確たる地位を築いたが、昭和9年(193 …
大利鼎吉遭難の地
●幕末の歴史・ぜんざい屋事件 大利鼎吉は、幕末の志士。天保13年(一八四二)生まれ。武市瑞山(たけちずいざん)、通称半平太(はんぺいた)の土佐勤王党に加わる。慶応元年(一八六五)、天王寺の万福寺に屯 …
太閤下水(背割り下水)
◆水都大阪、水面下の偉業『太閤下水(背割り下水)』 17世紀、豊臣秀吉は大坂城築城に伴い城下町を造成、道路や橋とともにこの下水溝を建設したといわれています。当時としては画期的で優れた仕組みのこの下水溝 …