●代々懐徳堂の教授を務めた学者一族
大坂の有力商人たちによって建てられた学問所、懐徳堂の初代学主・中井甃庵(なかいしゅうあん)や4代学主・竹山(ちくざん)、その弟・履軒(りけん)などの中井一族計30人の墓が境内にある。
中井甃庵は大坂で宋学を学び、江戸では宋学のほか、陽明学も修めた。物欲に乏しく、生活は質素。貧しい人なら筆一本、紙一枚の学費でも受け入れた。元禄6年(一六九三)生まれ、宝暦8年(一七五八)没。
中井竹山は、甃庵の長男。ユーモアに富み、誰にでも心を開いたため、門人が急増。懐徳堂は江戸の昌平黌(しょうへいこう)と並ぶほどの隆盛を誇った。享保15年(一七三〇)生まれ、享和4年(一八〇四)没。
●近鉄線「上本町駅」
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