上方浮世絵館

かみがたうきよえかん

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投稿日:2011/11/25 更新日:

上方浮世絵館

●法善寺門前に浮世絵の館
歌舞伎をはじめ、浄瑠璃、からくりなど、さまざまな芝居が興行され、道頓堀五座が立ち並んでいたミナミの地に、平成13年(二〇〇一)4月、上方浮世絵館が開館した。中座跡地の南西である。上方浮世絵を専門に展示する美術館としては、世界で唯一である。
作品のすべてが館長・高野征子(たかのせいこ)氏の収集したものからなる私設美術館で、上方浮世絵は世界にもOsaka Printsとして知られ、江戸時代後半から明治時代初期(一八〇〇年代)に大阪でつくられたものだ。
3カ月ごとにテーマを替えて、常時30点の作品が展示されている。

●人気の歌舞伎役者が浮世絵に
上方浮世絵とは、美人画や風景画が少なく、ほとんどが役者絵であるのが特徴。
役者の個性をありのままに描く人間味豊かな表現は、江戸のものと違って、リアルでわかりやすく見分けがつきやすい。
また、その当時活躍した3代目・中村歌右衛門(なかむらうたえもん)を中心として、歌舞伎役者を描いた上方浮世絵は、色ごとに版を彫り、摺り重ねられた木版画の繊細な技術に驚かされる。

●「蔵」のイメージのミュージアム
上方浮世絵館は昔の「蔵」のイメージでつくられており、フレスコ画の作家によって設計、デザインされたこだわりの建築である。内装も廃材などをリサイクルして取り入れ、イメージにあわせている。

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追加情報
●もっと深く知ろう!
【浮世絵の摺り体験】
ポストカードサイズの版木での4色体験コースと、ベテラン摺師に直接指導を受ける本格浮世絵制作体験コースがあり、本格コースでは、実際の浮世絵サイズの版木に挑戦できる。(要予約)
●みんなで浮世絵に挑戦
ホームページ
http://kamigata.jp/kmgt/
所在地
大阪市中央区難波1丁目6番4号
交通機関
●地下鉄御堂筋線/四つ橋線/千日前線 なんば駅
●近鉄線 近鉄難波駅
●南海電鉄 なんば駅
施設情報
●問合せ先:06(6211)0303
●開館時間:9時〜18時(入館は17時30分まで)
●入場料:大人500円 小・中学生300円
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南地中筋商店街/法善寺水掛不動尊表参道
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 全国から参拝客がたえない法善寺へのお参り道でもある小さな商店街。地元の人に愛される老舗カフェやうどん屋、小粋な料理屋もたくさん。上方浮世絵をコレクションした美術館もあり。

黒門市場
黒門市場

 食いだおれ大阪の台所。アーケードの屋根にはリアルで巨大なタコやフグのつくりものが飾ってある。高級鮮魚はもちろん、珍しい野菜やフルーツも豊富。最近、夜だけ屋台に変わる店もある。

法善寺前本通り商店街
法善寺前本通り商店街

 上方文化を伝える演芸ホールがあり、芸能上達・商売繁盛にご利益のある「南乃福寿弁才天」社が商店街の中に祀られている。お正月をはじめ定期的に獅子舞や和太鼓などのイベントも行なわれている。

千日前道具屋筋
千日前道具屋筋商店街

 喰いだおれの大阪を縁のしたで支えるプロ御用達の専門街。あらゆる厨房機器に食器、のれんや看板、食品サンプルなどの専門店がひしめく。大阪名物・タコ焼き器やお好み焼きのコテなどをお土産に選ぶ観光客も多い。