国立文楽劇場

こくりつぶんらくげきじょう

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投稿日:2011/11/25 更新日:

国立文楽劇場

●「文楽」は人の名前から
 成り立ちは江戸時代初期にさかのぼり、古くは操り浄瑠璃と呼ばれた。竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が貞享元年(1684)、竹本座を開設。彼の義太夫節と近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の『曽根崎心中』が大当たりし、この後いくつかの人形浄瑠璃座が盛衰を繰り返した。幕末、植村文楽軒(うえむらぶんらくけん)が大坂で始めた一座が大人気を博し、中心的な存在となった。やがて彼の名「文楽」が人形浄瑠璃の代名詞となったという。

●ユネスコ世界無形遺産に
 文楽が世界でも類を見ない芸能であるのは、1体の人形を3人で操るところ。動きも相当複雑になり、きめ細やかで感情豊かな表現ができる。三味線の音に乗せて太夫がストーリー(義太夫節)を語り、人形遣いと一体となって舞台をつくる総合芸術。あくまで三味線、太夫、人形が同列・同格で一つの舞台をつくっていく。そこが文楽の最大の特徴だ。
 平成16年(2004)、文楽は世界無形遺産に登録された。

●観劇とグルメのお楽しみ
 昔の芝居小屋の雰囲気を残すこの建物は黒川紀章(くろかわきしょう)の設計で、昭和59年(1984)に開館。1階ロビーはフリースペースになっており、出入り自由。レストラン、展示室などがあり、レストランでは公演内容にちなんだ料理が楽しめる。例えば、『曽根崎心中』上演のときは、幕開きの場面が生玉神社であることから、昔、門前で名物だった「蓮飯(はすめし)」が用意された。
本公演以外にも、毎年6月には高校生を対象とした「鑑賞教室」、夏休みには親と子どもを対象とした「親子劇場」が催される。

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追加情報
●もっと深く知ろう!
【人形もお色直し】
公演後、人形は首、胴、手足、衣裳に分解される。首担当が化粧を直し、床山(とこやま)担当が髪型を結い直す。人形遣いが人形に手足を付け、衣装担当が用意した衣装を着せていく。

●首(かしら)と衣裳を着ける前の胴体
 
ホームページ
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku.html
所在地
大阪市中央区日本橋1丁目12番10号
交通機関
●地下鉄堺筋線/千日前線 日本橋駅
●近鉄線 近鉄日本橋駅
施設情報
●問合せ先:06(6212)2531
●開館時間:10時〜18時(1階展示室)展示替え時、閉室の場合あり
●入場料:1階ロビーは無料
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