●労働・社会運動のメッカに建つ塔
昭和35年(一九六〇)、大阪統一地方メーデーの際、顕彰塔を大阪にもつくろうという声があがり、行政や財界、有識者、労働組合などからの拠金で、毎年メーデーが開催される大阪城公園に昭和45年(一九七〇)、竣工した。
設計は彫刻家の浅野孟府(あさのもうふ)。塔内部中央に掲げられている書は、書道家の村上三島(むらかみさんとう)の手によって書かれた。
この塔は、戦前戦後の社会・労働運動の業績や成果を讃えるだけではなく、「労働という社会活動の中で自分が将来に向けて何をしていくのか」を考えるきっかけになってほしいという願いも受け継いでいる。
毎年10月15日に開催される「大阪社会運動物故者顕彰追悼式」とメーデーの日には、塔内部にある顕彰者名を記した芳名板を見ることができる。
●JR環」状線「大阪城公園駅」