くすりの道修町資料館(令和4年3月末まで閉館)
くすりのどしょうまちしりょうかん
次の言語でも読めます: English
投稿日:2012/09/18 更新日:
●350年の歴史保存
道修町の寄合所には、350年前から道修町に関する貴重な資料が保存されてきた。平成9年(1997)10月、それらの資料を公開するために資料館が社務所の3階に開設された。
道修町の歴史を映像や、江戸の売薬の絵びら(ポスター)や引札(チラシ)、大正から昭和の看板などの展示品で見ることができる。「道修町文書」は、薬種中買仲間の成立から解散までの「近世文書」と、明治維新から昭和終戦までの「近代文書」からなる膨大な一括文書であり、全国でも比類のない貴重な文化財だ。
また、谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の道修町を舞台にした名作『春琴抄』の自筆原稿(復刻版)も展示されている。参道入り口には、りっぱな「春琴抄碑」が建っている。
追加情報
問合せ先 : 06(6231)6958
開館時間 : 10時〜16時
(4階の資料閲覧室を閲覧希望の場合は1階受付に申し出る)
ホームページ
所在地
中央区道修町2丁目1番8号 少彦名神社内ビル3・4階
交通機関
地下鉄堺筋線/京阪電鉄「北浜駅」
同じエリアにこんなスポットがあります!
-
●「神農さん」と呼ばれるわけは 大阪・船場の道修町(どしょうまち)にある少彦名神社は、「神農(しんのう)さん」とも呼ばれ、親しまれている。江戸時代、薬種商は、中国医薬の祖とされる神農氏の像や掛軸を床の …
-
●平安時代より続く道 京都から大阪を経て、熊野権現の分霊を祀った九十九(つくも)王子をたどりながら、熊野三山へ至る道。それが「熊野街道」である。平安時代中期から鎌倉初期にかけて王朝貴族を中心に熊野信仰 …
-
●両替商創業の地 両替商が生まれたのは、大坂では寛永5年(一六二八)、天王寺屋五兵衛(てんのうじやごへえ)が始めたのが最初だという。約40年後には、公の機関「十人両替」が誕生。最大手の天王寺屋五兵衛 …
-
●高麗橋の始まり 大坂城の外堀として開削された東横堀川に架かる橋で、築城と同時に天正11年(一五八三)から工事が始められた。3年後に完成。慶長9年(一六〇四)には擬宝珠(ぎぼし)を持つ立派な橋となった …
-
●未来に時を刻む 昭和5年(一九三〇)の完成当初は1階から4階までが陳列室や事務所、5階は畳敷きの大広間で洗面室などがあり、10代の丁稚が住み込んでいたという。デモクラシーの花咲く大正モダンの時代か …